「どこをディテールアップするか」の雑感
自分 :筆者のこと
鑑賞 :製作物を五感で知覚し、それに対して何かしらの価値判断を下すこと
鑑賞者:それぞれの価値観を有して鑑賞を行う主体
作品 :鑑賞の対象物
製作物:製作された物、鑑賞の対象とされていないものも含む
製作者:製作物の製作を行った主体
展示会に出展されている製作物が誰に対しての「作品」であるかについて
- 製作者としての自分のため
- 鑑賞者としての自分のため
- 鑑賞者である第三者のため
というように分類を行ってこれを分析の前提とする。製作物が「製作者としての自分のため」である場合はその本人の満足が得られることが最優先である。一方で考証の反映および考証の説明を目的の1つとした場合はこれが多いであろうが、鑑賞者のためである場合、作品を構成する要素は鑑賞という行為を妨げず作品としての機能を発揮する必要がある。
ここで注意が必要なのは3つの分類が時に重複すること、また時間を経ることで変化しうるということである。ただ、展示会に出展されている以上、製作者は第三者に製作物を鑑賞されることを了承していると考えるのが妥当であろう。一方で、3分類が重複する可能性があるため展示会に出展された製作物がすべて「鑑賞者としての自分のため」の作品であるとは言えず、自分の能力や理解が鑑賞のための指標を獲得するに足りていない製作物は自分にとって「作品」ではない。また出展者にとって製作物が分類の上で「製作者としての自分のため」のみの作品である場合、第三者たる自分の価値判断はその製作者にとって強い意味を持たないということには自覚的である必要がある。
この方針に則ってディテールアップの基準を考える場合に指標となるのは、鑑賞者としての立場をとることしか出来ない自分が他者の製作物を見る際に「どこに何を見ているか」、逆説的には「何を見ていないか」を理解することであると考えられる。
現時点で自分が艦船模型を鑑賞する場合
- 船体形状(特に水線面形状との接続)が適切であるか
- 構造物のエッジがシャープであるか
- 艤装品パーツが本来の機能を理解して配置されているか
- エッチングパーツの端処理が行われているか
- 元キットから修整されているポイントはどこか
- 塗装表現で工夫している点があるか
などの点が主に注目しているポイントである。つまり自分が製作を行うときは上の点に注力すれば良いのである。そして、一般的に製作指南と題して知られている内容は参考程度にとどめておく割り切りが重要である。例えば、果たしてこの大きさの船に対して最上甲板の全周に渡って手すりのエッチングパーツを設置するべきか迷うといった思考を製作中に行っている場合、ディテールアップと称して全体のバランスを損なうようなパーツ追加や工作は行わないという明確化された価値観による指針を自分の中に設けることが出来ればそれは完成への安全な近道である。
於静岡のネットカフェ
積み残しと近況報告 2025年末
最近、何か書きたいなァと思うことが多くモチベーション高めです。今年最後の更新ということで、最近の購入物などの近況報告です。
インペリアルホビー HMS COLOSSUS

国内で流通し始めてから気になっていたキットなのですが、偶然にも定価の半分ほどで入手できました。飛行甲板をアングルドデッキに改造してHMAS Melbourneとして作ろうと思っています。甲板にA-4とS-2をずらりと並べたいですね。就役していた時期的にデアリング級やタイド級など外見の好きな艦が多く、RIMPACでハワイに来た際には自衛艦と一緒に写っている写真もあるので一緒に並べたい欲がムクムクしています。
エアフィックス HMS AMAZON



定期的にチェックしているブックオフで購入しました。スケールは1/600なのですが1/700で中央船橋楼型の船を製作する際の改造元にできれば良いかなと考えています。気が変わったらそのまま作るかもしれません。(サイバーホビーの21型フリゲート用PEは使えるはずなので)
イタレリ F-100D



ハセガワのF-100を入手した時に「タミヤイタレリなら凹モールドなのかァ」と思っていたのですがついに入手できました。モールドも清潔感があって工作しやすそうな雰囲気です。
【予告】
先日、やまゆき氏の一声で戦史研の発足に関するメンバーの顔合わせがあり、色々と意見を聴く機会がありました。その中で、視点を偏らせることなく戦争の歴史と向き合うためには、「"文系的発想"ができる理系」や「"理系的発想"ができる文系」という、表現が本質的には不可解である一方で非常に重要な存在が求められているのではないかということを痛感しました。大学入学前からカリキュラムが文系/理系と分けられてしまっているために、(今回は趣味に関してですが)本来は利用するべきツールやノウハウと出会う機会を知らず知らずのうちに失っているのではないかということです。戦史研では総合大学のサークルとしての良さを活かし、分野を横断して発想方法そのものやツールの活用方法などを共有できればと考えています。
その第一歩として「艦船モデラーのための図面作成術」と題し、2DCADを利用した簡単な図面や艦型図の作成方法に関しての記事を準備しようと考えています。目標は、考証を行いたいモデラーの環境改善、その成果の表現方法の模索です。乞うご期待。
新造艦艇の門出を祝う その2

12月22日に三菱重工業長崎造船所で行われた、もがみ型護衛艦12番艦の命名・進水式を見学しました。
21日の晩にレンタカーを借りて、一路長崎へ向かい鍋冠山に陣を張りました。式の時には既にドックに注水が完了しているので、船台進水のような派手さはありません。しかし、この「よしい」がもがみ型12隻の最終番艦ということもあり、どこか自衛艦史のひと区切りといった趣を感じることが出来ました。
艦船愛好家は進水式と云うと、戦前からあるような進水絵葉書などの記念品が思い出されます。現代の艦艇も例外ではなく、招待された見学者には手の込んだ記念絵葉書が配布されます。(最近の商船はどうなんでしょうか? )



SNSなどに投稿されている写真や動画からは分かりにくいかもしれませんが、立神第一ドックの奥(旧第二船台)や第二船台でASEVことイージス・システム搭載艦のブロックの一部が建造されていました。5年間でもがみ型12隻中10隻を建造し、次はASEVそして新型FFM……長崎での護衛艦建造ラッシュはまだまだ続くようです。
追記(26/2/1)
06AOEの詳細設計(艦橋が前なのは確定らしいです)が進行中の三菱玉野でASEVの一部ブロックを建造するという噂を聞いたのですが、どうなんでしょうかね。瀬戸内海をウォッチしている方々の投稿を細かくチェックしたら、長崎に向かう台船に載ったブロックなんかが発見できるかもしれませんね……
岡山未完成チームの展示会に参加しました
久しぶりのブログ更新です。
11月15,16日に開催された岡山未完成チームの展示会に参加してまいりましたので、そのご報告です。
今回は海上自衛隊 護衛艦「かが」「のしろ」「みくま」とロシア海軍のクリヴァクⅡ級駆逐艦、ポルノクヌイ級揚陸艦の合計5隻を出展しました。

気になった作品としてはあざみ様のミサイル巡洋艦「オールバニ」


SNSで製作されている様子を拝見していましたが、実物を見られて本当に感激しました。本当に実在していたのか疑わしいほど"異形の艦”です。
HP「ペガサスの翼」様の1/72航空機


手描きの塗装やインレタによるマーキングは、見た目ではまずその厚みを感じさせず、精密感の主張を適度に抑えた端正さを感じました。
去年の終わりくらいからぽつぽつと触り始めた美プラについても、世に出回っているキットが大体分かるようになり、展示会でその作品が素組み/小改造か大規模ミキシングかというのが判別できるようになってきました。自分が形にしてみたい世界観も固まってきたので、そろそろ全塗装で作品にしたいと考えています。
思えば前回のブログ更新から色々ありました。
2月下旬に京都の展示会に参加、3月頭には去年に引き続き横須賀でおおなみ会様の展示会に参加、5月発売の艦船模型スペシャルNo.96では初めての作例記事を担当させていただきました。
夏にかけては週末に進水式や一般公開へ出かけることが多くなり、模型製作は疎かに……C106で少し考証を齧ったペーパーを頒布したのが活動らしい活動でした。8月末から9月頭にかけては呉や鹿児島に足を運びましたが、これと言ってブログを更新する気力も湧きませんでした。そのままズルズルと9月から10月を迎え、展示会のために新しく手を付けた模型は軒並み完成させることが出来ず11月に至ったわけです。
最近、急に昔の断片的な思い出がふっと降りてくることがありました。今日は自分が中学2年の年末に参加した巡検旅行(地学部だったので年末は清里で天体観測)で大学の話をしてくれたOBのことでした。当時は自分と生きている世界があまりにも違いすぎると感じていましたが、彼は学部生だったはずなので自分もすでにその年齢になってしまっていたのです。そう思って彼のブログを見に行ったところ、今年も更新がされており肩書が大学院生からエンジニアになっていました。あの時の彼のように自分は何か人前で自分のことを話せるだろうかと考えたときに、趣味の活動くらい偶には振り返って文章に纏めておいても良いかと思ったことがブログ更新のきっかけになりました。
人と交わっていくためには自分を語ることが必要ですが、自分はそれが得意ではないので作品を通して何かを表現していきたいと思うのです。
新造艦艇の門出を祝う
2月14日 9:10 下宿にて
書きかけの記事ばかり増えて中々投稿までいかないということで、未定稿の状態で先に投稿してしまい、少しずつ書き足していくという方法を考えた。
この記事は、来たる17日に行われる進水式の見学の記録。
2月16日 20:32 博多駅新幹線車中にて
博多でイベントがあったようで、新幹線自由席は大変な混雑である。何とか席を確保し、一路岡山へ向けて出発。先発ののぞみには新大阪行には乗れず、こだまであるので岡山でゆっくりする時間は無さそうである。
23:24 岡山駅前にて
岡山駅に到着。近くのネットカフェで明日の朝まで過ごす。
2月17日 3:38 岡山駅近くのネットカフェ中にて
ネット上の写真を参考にして、ひびき型音響測定艦の個艦識別可能な箇所について整理を行った。まず、1,2番艦の「ひびき」「はりま」(以下、前期型と称する)と3番艦「あき」(以下、後期型と称する。4番艦もこちらであろう)は建造時期が30年弱空いており大きく艦容が異なる。
・後期型の上部構造物は前期型と比較して艦尾方向に4mほど延長されている。しかし、横に並んでいる2本の煙突の位置はそのままである。
・真横から見たときに上記の延長のため、水平灯が載っているヘリ甲板に向いた窓付きの構造物が後期型は煙突によって隠れずに見えることになる。また前期型ではその構造物と右舷側の煙突の間にあった通信アンテナの位置が移動している。
・前期型のマスト上部艦尾側のやや下がったところに設置していたTACANが、後期型はマスト最上部に設置している衛星通信アンテナの下部に移動した(注1)ことにより、マスト全体のバランスが変化している。
・前期型上部構造物の露天甲板に設置していた「ひまわり」は後期型では設置していない。
・両舷ともに後期型では舷窓の廃止、上部構造物の四角の窓も数が減じている。
・上部構造物の延長により、左舷の配管の変化が顕著である。おそらく集合した排気系だと思われるが、煙突下舷側寄りから伸びる管は後期型では屈曲して煙突の後方に通風塔が伸びている。やや艦首側の3本の管も変化が見られる。
・艦尾から見たときに最上甲板と飛行甲板の接続部分が後期型ではより半円に近い補強板の形状に変化している。
・これまで述べた以外にもラッタルの取り回しの変化などが見られるので、乗組員の動線も変化しているものも思われる。
注1:これまでのマストトップに設置する円盤状のTACANではなくババロア型のTACANについては、もがみ型護衛艦のUNICORNの最下部に設置してあることで有名だがそれ以前に護衛艦「はぐろ」及び音響測定艦「あき」において運用が開始されている。このことについては以下のNECの技報に述べられている。(Twitterで疑問を呟いたところ廠柚子(@junkst1)様に教えていただいた)
URL:https://jpn.nec.com/techrep/journal/g21/n01/pdf/210116.pdf
6:01 岡山駅8番ホームにて
5:49 普通宇野行に乗車し宇野に向けて出発……しようとしたが待てども待てどもホームに電車が這入って来ず。6番ホームの6:01 急行高松行の方が先に出発してしまった。出発と同時に這入って来た普通には茶屋町駅で乗り換えることになる。
2月18日 11:18 下宿にて
昨日は余りの睡眠時間の少なさに帰りの新幹線で寝てしまい、今日も昼頃まで寝てしまった。部活の用事やアルバイトがあり、やっと落ち着いたのが先ほど。
造船所内で撮影した写真は投稿できないので、バスで向かっている際に撮影した物を幾つか掲載する。


4番艦として無事に進水した「びんご」は上記の後期型であることが確認できたが、衛星通信アンテナ等の設置状況は艤装工事が完了しなければ判明しない。(前期型、後期型の識別点については図解を近日中に清書して投稿予定)
同造船所では艤装岸壁において、もがみ型護衛艦「ゆうべつ」や3500トン型巡視船「あまみ」「ごとう」の艤装工事を行っており、「びんご」の手前には3月12日進水予定の3500t型巡視船が建造中であった。他にも修理のために護衛艦「さざなみ」や輸送艦「しもきた」等が接岸していた。
おおなみ会展示会(横須賀開催)に参加、それと模型屋巡り
2024年2月23,24日に横須賀市文化会館で開催された、おおなみ会様の第16回模型展に作品を出展しました。所属しているサークルの先輩の繋がりに縋ってゲスト参加枠(なんと入り口近くの一等地!!)に作品を置かせていただく機会をいただきました。

「海上自衛隊」が今回のテーマでした。昨年に製作したすがしま型掃海艇「うくしま」とE級駆逐艦「エレクトラ」に加えて、この展示会に向けて製作したあさかぜ型護衛艦「あさかぜ」を展示しました。あさかぜ型のブログ記事は近日公開します。
以下では展示されていた作品の中で気になったものをピックアップしてご紹介します。まずは同じテーブルに展示されていたものから。
アルセノ様の作品



続いて由良之助様の「名取」と「江風」


ぐうすか様の明治時代の艦艇

1/72 二等輸送艦


直接、製作者様から制作秘話を聞かせていただきました。1/72スケールで睦月型駆逐艦などを製作されていたブログを存じ上げていましたが、1/700なら手に収まる二等輸送艦も1/72で実際に目にすると圧倒される大きさです。
会員様による警備艦/補助艦


補助艦艇の好きな自分としては、これだけの数の補助艦艇を揃って目にできるだけで大満足でした。大手模型メーカーからキットの出ている、はやぶさ型やすがしま型も(あえて?)他の作品と同じメーカーのキットで統一されていました。


展示されていた艦艇の中でモデリウムからキット化の予定が発表されているのは、多用途支援艦ひうち型(前期/後期)と輸送艇1号型、潜水艦救難艦「ちよだ」くらいでしょうか。輸送艇1号はすでに退役してしまいましたが、好きな補助艦艇の一つなのでぜひキット化して欲しいところです。
1/350や1/450の護衛艦


会員の方々がビッグスケールの護衛艦というテーマで製作されたようです。キットの状態から手を加えていたり、電飾されていたりとそれぞれのこだわりを感じます。
1/200 やまぐも型護衛艦「あさぐも」

やまぐも型は自分も好きな護衛艦の一つです。こちらはニチモから発売されていた1/200のフルハルキットです。1/700ではピットロードから発売されていましたが、今や中古市場でしか流通していません。やまぐも/みねぐも型の再販はないんでしょうか…
ミンダナオ会様による、いずも型護衛艦や海外艦艇など


いずも型の艦首形状や艦橋周辺の変化がよくわかります。共存しないはずの状態を立体物として簡単に比較できるのは模型ならではです。


自分には馴染みの少ないフランス海軍艦艇ですが、ミサイル駆逐艦は兵装の配置や前後の煙突がマストと一体化している部分で何となくたかつき型護衛艦に艦影が近いような印象を受けました。
艦艇・航空機のジオラマなど









自分のように机の上でチマチマ作るような大きさやバリエーションではない模型作品の数々でした。
まとめ
今回はご縁があり、展示会にご招待していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。テーマは海上自衛隊ということでしたが会員様、ゲスト参加の方々思い思いの作品が展示されておりました。作品の前に椅子を置いて何時間も眺めていたい作品ばかりで、製作意欲が刺激されました。
模型屋巡り
さて、展示会で購買意欲を刺激されたところで模型屋巡りでございます。


「ちくご」は由良之助様にお譲りいただきました。実は今回展示した「あさかぜ」も前回お会いした際に由良之助様にいただいたキットでした。ちくご型はあさかぜ型以上に個艦の違いが多い艦ですのでどの艦にするか迷いますし、その違いをちゃんと再現できるかどうかプレッシャーをひしひしと感じています。


ノースポートで安売りされているジャンクランナーを購入しました。左写真の最新の陽炎型に含まれるランナーで、収録されている通風筒やリール、ダビット、錨などはかなり利用価値の高いクオリティーです。錨は最新の海上自衛隊装備セットに収録されているものと同程度のクオリティー(あるいは少し勝るレベル)だったので、今回「あさかぜ」に使用しました。また、リールは同じ大きさのものは一つづつしか入っていないので、同じ大きさを複数個用意したい場合は注意が必要です。


やまぐも型のエッチングパーツは長年探していたので、中古模型屋で発見した時は目を疑いました。ファインモールドの真鍮帯金も今回の製作で非常に役立ちましたので、幅広のバージョンも購入しました。


そもそも、あさかぜ型を作ろうと思ったきっかけは「おやしお(初代)」と「はたかぜ(初代)」が並んでいる写真を見たことでした。キット化していない「おやしお(初代)」を求めてヤフオクやらメルカリやらを探しましたが、かなり人気の食玩のようで見つかりませんでした。ですが、「あさかぜ」を作った後に中古模型屋で発見しました。右は潜望鏡などのパーツを取り付けずに並べてみた写真です。
これらをどうにかしてWL化したいところです。レジン複製だと原型を加工したり汚したりすることになってしまうため、現段階では型取りゲージで断面を取ってプラ板とパテで複製という工程を考えていますが、果たしてできるのか…

護衛艦の個艦レベルの違いを研究する中で、自衛艦・支援船に対する理解が不足していると感じていたので、世界の艦船の海自関連のバックナンバーを購入しました。気になっている特集号や別冊もまだまだあるので買い揃えたいところですが、普通の書店や古本屋で求めているものを見つけるのは難しいのが現状です。今回もレオナルドLGの本棚前に一時間ぐらい居座って物色しました。艦艇関連の書籍を扱っているオススメの書店や古本屋などをコメントやTwitterなどで教えていただけると幸いです。
横須賀代匠記(23年9月)
9月26日に横須賀に行ってきました。東京在住の友人と品川駅で落ち合った後にJR横須賀線で横須賀駅に向かいました。平日昼前の空いた電車に一時間ほど揺られて、無事に到着しました。この日は天気と出入港の日程に恵まれ、素晴らしい撮影日和となりました。
今回は私の希望で軍港めぐりクルーズに乗ってみようと、友人の希望で猿島に行こうということになっており、駅到着後そそくさと軍港めぐりの当日券を購入しにチケット販売所に向かいました。ここで以前からツイッターで話題となっていた「YOKOSUKA 軍港めぐり 100倍楽しむ FUNBOOK」を購入しました。ピットロードが画像提供をしているということもあり、艦型の識別表などが載っているのではないかと期待していましたが、内容は資料というよりもビジュアルで紹介するガイドブックに近いものでした。支援船は曳船58号型が少し紹介されているのみだったので、少し残念でした。
この日は逸見岸壁に「DDH-183 いずも」、吉倉桟橋に「DDG-174 きりしま」、「DD-111 おおなみ」、「FFM-2 くまの」、楠ヶ浦地区の岸壁にそうりゅう型潜水艦、長浦地区に「LC-2002 輸送艇2号」、船越地区に「DD-153 ゆうぎり」、「AGS-5106 しょうなん」、比与宇地区におやしお型潜水艦の9隻の自衛艦を見ることができました。




米海軍の艦艇はミニッツ級航空母艦「CVN-76 ロナルド・レーガン」、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「CG-54 アンティータム」、アーレイバーク級ミサイル駆逐艦「DDG-65 ベンフォールド」「DDG-76 ヒギンズ」「DDG-83 ハワード」と沖止めの「DDG-113 ジョン・フィン」、インディペンデンス級沿海域戦闘艦「LCS-24 オークランド」、ブルー・リッジ級揚陸指揮艦「LCC-19 ブルー・リッジ」、沖止めのルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦「T-AKE-9 マシュー・ペリー」の9隻でした。




数週間前に入港して話題となった米海軍の無人水上艦「レンジャー」も見ることができました。同時に入港した「マリナー」は出港していたようです。
艦艇以外の気になった船としては、対岸のJAMSTECの岸壁に海底広域研究船「かいめい」と東北海洋生態系調査研究船「新青丸」が、長浦港の岸壁に東京海洋大学の「青鷹丸」が接岸していました。


軍港めぐりの船から降りた後はドブ板通りでヨコスカバーガーを食し、横須賀新港の方へ歩いていきました。戦艦三笠の横に猿島行きの船着き場があり、軍港めぐりの半券を使って通常料金の半額で切符を購入しました。猿島からは沖止めの2隻を双眼鏡越しに見ることができました。


一時間おきにしか便がなかったため、猿島から戻ってきた頃にはすでに16時を回っていましたが、横須賀の街を横断するように田浦駅へ歩きながら高台に上るなどして、日が沈むまで港内の艦船の撮影をしました。




これまで独りで横須賀を訪れたときは、田浦駅で降りて写真を撮りながらヴェルニー公園まで歩いて時間切れになっていたので、まともな観光地にはほとんど行ったことがありませんでした。今回は貴重な経験になりました。